空き家を適切に管理していないとさまざまな被害が引き起こされますが、その1つに害虫被害があります。
害虫は一度発生してしまうと、自宅だけでなく近隣住宅にまで被害が及ぶ可能性もあるため、トラブルにつながりかねません。
そこで今回は、空き家に出やすい害虫の種類や被害・発生原因とともに、おすすめの駆除方法についてもご紹介します。
空き家に出やすい害虫の種類とその被害
害虫と聞いて真っ先に思い付くのは、ゴキブリやハエのような不衛生な害虫ではないでしょうか。
生ごみなどの餌を求めて発生しますが、卵を産んで繁殖する確率が高いため、発見したときには大量発生していることがほとんどです。
活動範囲も広く、近隣住宅にも被害が及ぶこともあります。
空き家や人体にはあまり影響がないといわれていますが、紙や布をかじるため物が破損するリスクが考えられるでしょう。
害虫のなかでも、空き家に大きなダメージを与えてしまうのがシロアリです。
シロアリは湿った木材を餌にしているため、建物の支えている柱や床を食べられてしまうと、耐震性や耐風性が弱まってしまいます。
自然災害による倒壊のリスクも考えられるので、周辺環境の悪化にもつながるでしょう。
また、ネズミによる被害も多く、床下や天井裏に生息していると柱をかじられたり電気配線を傷つけられたりします。
病原菌を運んでくる恐れもあるため、周辺住民の健康を脅かす可能性も十分考えられます。
空き家に害虫が発生する原因とは
放置された空き家は、掃除が十分にされておらずホコリが溜まっていく一方です。
ホコリが溜まった環境ではダニも発生しやすく、そのほかの害虫も大量発生してしまいます。
また、換気をしていないと、湿気が溜まるためカビの原因となります。
シロアリなどの害虫も湿気の多い場所を好むので、何も対策しないと建物の老朽化を早めてしまうでしょう。
水道管の乾きなども害虫を発生させる原因になり得るため、定期的に掃除や管理をすることをおすすめします。
空き家で発生した害虫の駆除方法
空き家を訪問したら、まず換気をおこないましょう。
空気のとおりを良くし湿気を逃すことで、カビが生えない環境を作り出すことが可能です。
また、水道管の水も入れ替えることをおすすめします。
適切な通水作業をおこなうことで、害虫の侵入が防げるほか、水道管のサビ防止にも効果的です。
すでに害虫が大量発生して手に負えない場合は、業者にクリーニングや害虫駆除を依頼しましょう。
費用は害虫の種類や面積などそれぞれの条件によって異なりますが、10万円単位の高額な費用がかかるのが一般的です。
まとめ
しっかりと管理されていない空き家は害虫が発生してしまい、建物の老朽化や健康被害に影響が出てしまいます。
定期的なメンテナンスで害虫の発生を予防できますが、手間や費用がかかるためストレスに感じてしまう場合もあるでしょう。
ライフスタイルに合わせて、委託管理や売却も検討してみてください。
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