不動産の売却には、仲介と買取の2つの方法があります。
不動産会社の仲介で希望どおりの買主がなかなか見つからないのでしたら、不動産会社の買取を検討してみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、さまざまな面でメリットも多い不動産の買取についてくわしくご紹介します。
不動産会社に直接売却する「買取」とは
買取とは、不動産会社に直接物件を買い取ってもらう売却方法です。
不動産会社に依頼して買主を仲介してもらうのではなく、不動産会社自体が買い手となるため、買主を探す手間がかからないという点が特徴と言えるでしょう。
物件の立地や条件によっては、仲介よりも買取のほうが有利に売却できるケースも珍しくありません。
そのため、不動産売却の際には買取も視野に検討するのがおすすめです。
不動産を「買取」で手放す方法
直接不動産会社がおこなう買取には、2つの方法があります。
1つ目は、すぐに不動産を資金化できる「即時買取」です。
即時買取を利用すると、売主と不動産会社との間で条件などがまとまれば、数日～1か月程度で売却が完了します。
ほとんどの場合、1回の訪問査定で買取金額が提示されますが、市場の相場価格よりも1～3割程度安くなる点には注意してください。
2つ目は、まずは仲介で売却を試みて、売れなかった場合に買取をおこなう「買取保証」です。
買取保証では、期間を定めて仲介で買主を探してもらい、その間に売却できなければ、事前に合意した金額で物件の買取をしてもらいます。
仲介で高く売れる点に魅力を感じていても、売却活動が長引くことに不安を感じる場合には、この買取保証を考えても良いでしょう。
不動産を「買取」で手放すメリット
直接不動産会社に買取をしてもらうケースには、主に3つのメリットがあります。
1つ目は、売却が短期間で完了し、すぐに売却金を手にできる点です。
買取を利用すると、商談と契約が成立すれば、不動産会社からすぐに支払いを受けられます。
転勤や住み替えなどですぐにでも現金が必要な場合は、このスピーディーさが大きなメリットになるでしょう。
2つ目は、仲介手数料がかからない点です。
不動産会社の仲介を利用して買主を探す場合、契約成立時に不動産会社へ仲介手数料を支払います。
しかし、期間を定めて仲介も視野に入れる買取保証を利用したとしても、最終的に不動産会社の買取となったならば、仲介手数料は発生しません。
3つ目は、契約不適合責任が免除されるという点です。
仲介を利用して不動産を売却すると、契約書に書かれていない欠陥が見つかった場合、売主が責任を問われます。
しかし、買主が不動産会社の場合、この契約不適合責任を免除するのが一般的です。
まとめ
不動産の売却を検討しているなら、不動産会社との間でおこなう直接の「買取」も検討してみてください。
買取には、即時買取と買取保証という2つの方法があり、「早期に売却金が手に入る」「仲介手数料が不要となる」「契約不適合責任が免除される場合が多い」というメリットがあります。
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